今回は算数が苦手な子供からやり直したいと思っている大人まで、全員が必ず押さえておくべき「計算のポイント」を5つ紹介します。
算数が苦手…という大人や子供の多くが「計算が苦手」「暗算ができない」ということを口にしますが、よくよく聞いてみると実は計算や暗算以前の取り組み方に課題があることが多いです。少し意識するだけで苦手意識は払拭できますよ!
「ミスしてしまう」で思考停止しない
いきなり精神論かよ、と思うかもですが、算数や計算が苦手という人の多くが「苦手」で止まっていて原因が何かをきちんと考えられておらず、対策ができていません。
背景は様々ですが、計算ミスにはきちんと原因があります。
この対策をすれば誰でも一定は計算をこなせるようになります。
まずは冷静に「なぜミスするのか?」を考えてみましょう。
数字をきちんと書く
そんなことで?と思うかもしれませんが、自分で数字がきちんとかけてなくて間違える→苦手意識につながる というのが、特に子供(低学年)では多いですし大人でもそれを引きずっている人がいます。
よくあるのが0と6、1と7などです。
この解決方法は単純で、「数字を間違えないように書く」というだけなのですが、大人になればなるほど字の癖などは染み付いてしまうところもあり、根気強く意識して取り組む必要があります。
逆に、子供のうちにこういう課題がある場合はきちんと指導すれば「数字をきちんと書く」ということが習慣化します。学校の宿題でも何でもいいのですが、きちんと書けていない字を見つけたら指摘してあげる というだけでも子供の気づく材料になるのでぜひ試してみてください。
式は左上から右下に順序よく書く
文章題などで計算を何行も書くことがありますが、算数が苦手な人の場合このような複数の式を整理できずに間違えることがあります。
例えば以下のような問題があるとします。
太郎くんは鉛筆を100本持っています。30本を次郎くんにあげて、40本を三郎くんからもらいました。太郎くんは今鉛筆を何本持っていますか?
順序立てて書くと、式はこのようになります。
100-30=70
70+40=110
答え 110本
太郎くん→次郎くん、三郎くん→太郎くん という鉛筆の移動をそのままの順序で書いただけですが、この計算を入れ違いで書いてしまう人が一定数見受けられます。例えば
70+40=110
100-30=70
と書いてしまっているようなケースです。
この問題の場合、所詮計算が2行なので入れ違いで書いても間違えにくいかもしれませんが、計算が複雑になった時にこういう書き方が習慣化していると「今自分は何を計算しようとしているのか」がよくわからなくなってミスにつながってしまいます。
私はマーケティングやwebの仕事をしているのですが、「人間は資料やwebサイトを左から右、上から下に読むのでそれを意識して作りなさい」ということをよく口にしています。
これは計算でも同じで、最初の計算が上や左、答えは右下 というように順序立てて書くことで計算ミスや勘違いを大きく減らすことができます。
いきなり暗算しない
小学校では、1桁の足し算引き算や九九はさておき、2桁以上の計算では筆算を使うように指導されます。算数や計算が苦手という人の多くはこの筆算のレベルでつまづきがちです。
なぜつまづいてしまうのか?
答えは単純で、ちゃんと筆算せず暗算でやろうとしてしまうためです。
算数や計算が得意な人は大体暗算が早かったりするので、「あんな風にはできない」と思ってしまうかもしれませんが、そういう人はそもそも筆算や計算に慣れているので頭の中で計算を素早く展開できる、というだけの話です。
要は同じことをスピーディーにやっているだけなので、特別な方法などがあるわけではありません。
自分が算数や計算が苦手と思うなら、まずは丁寧に筆算することを心がけましょう。
広い場所で計算する
算数や計算が苦手な人の多くがノートを適切に使えていません。
よくあるのは以下のようなパターンです。
・無理に問題集に書き込んで計算している
・狭い行のノートに行間をあけずに式を書いている
・筆算をやたら小さく書いている
計算が得意な人、慣れている人であれば書き出す量は少なくて済みますが、慣れていない人がこれをやってしまうと計算や思考の順序をきちんと可視化できず、結果的に間違いにつながりやすくなります。
テスト等制約がある場合は別ですが、自宅学習や手元での計算の場合は必ず「広いスペースで」「大きい字で」「できるだけ計算を書き出す」ことをおすすめします。
裏紙などを使うのが効果的です。
まとめ
いかがでしたか?
今回紹介した5つのポイントは、いずれもちょっとした注意や気の持ち方で改善できることばかりです。お金や時間がかかるものではないので、ぜひ早速試してみてください!
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